エコジオFAQ

一般

Q 「エコジオ工法」と「他の砕石工法」との違いは何ですか?

施工時に、掘削した穴の崩壊を確実に防ぐことができるため、常に高品質な砕石杭を構築できることです。

エコジオ工法は、他の砕石工法では使われていない特殊な「EGケーシング(鉄の筒)」を使います。そのため、液状化が懸念される地下水位の高い砂地盤でも、孔壁を崩壊させずに掘削することが可能。

このEGケーシングには、三重大学と尾鍋組が共同開発した「世界で初めての特許技術」が使われています。

Q 砕石だけで大丈夫ですか?

住宅の半数は地盤改良を行わずに家を建てますが、その地盤は「カチカチ」ではありません。エコジオは「もともと地盤改良が不要な、強固な地盤」を作る工事です。

三重大学、(株)尾鍋組、(株)サムシングとの共同研究により、エコジオの地盤改良効果を検証。また、住宅や土木構造物へ使用するために(財)日本建築総合試験所より建築技術としての性能証明を受けています。

Q セメントや杭なども含め、どの工法が一番強いのでしょうか?

どの工法も、不等沈下の防止を目的として、それぞれの工法の設計基準により最も経済的な設計を行うため、目的に対する効果は同じです。

Q 砕石は、他にも使われていますか?

身近なものでは、列車の線路の下に使用されています。また、歴史的な建造物の発掘調査から地盤を補強するために石が使われていたことがわかっています。

海外では、砕石を用いてビルや風力発電の風車などの地盤改良工事を行っています。

施工

Q 掘削中に、ケーシングの中に地下水や土砂が入るのではないでしょうか?

エコジオ専用のEGケーシングと検証を重ねた施工ノウハウにより、掘削中にEGケーシング内へ地下水や土砂が入ることはございません。

Q 砕石をどのように締固めるのですか?

先端部のスクリューを左回転させ、砕石に対して「下方向・外方向」へ圧力(回転トルク)をかけます。計測したその圧力を施工管理装置へ表示し、定められた圧力以上になれば(ケーシングとともに)スクリューを10㎝引き上げます。
「確実な施工」を参照してください。

Q 砕石の締固め層厚は、なぜ10㎝なのですか?

砕石は、固形の杭などと比べて荷重が下方向へ伝わりにくい特徴があります。そのため、締固め層厚が「厚く」なると締固まりにくくなるので、薄い層厚(10㎝)で締固めています。

Q 施工時に、地表面に「プレス円盤」を置くのはなぜですか?

砕石の締固め作業では、砕石を外方向にも強く押付けます。その時に、地表面の砕石杭の周囲の地盤が大きく盛り上がると、地表面の地盤が緩み弱くなります。それを防止するために、「円盤」を地盤改良機の重さ(約10t)で押さえているのです。

Q 施工中に大きな音はしないでしょうか?

地盤改良機とバックホーのエンジン音、アタッチメントの回転時の音が出ますが、大きな音ではありません。

Q 施工中に振動は発生しないでしょうか?

砕石の締固めでも振動を使わないので、振動は発生しません。

Q 掘削で排出される土の量はどれくらいですか?

EGケーシングは、掘削時に周囲の地盤を圧縮します。そのため、設計寸法(ケーシングの外形)の体積に対して、一般的に7~9割程度の土砂を排出しますが、地盤によりそれよりも少ない場合もあります。

適用条件

Q 適用地盤、建築物のどのような建物、構造物に使えますか?

一般的な住宅や小規模な擁壁に使えます。

Q 比較的規模の大きい建物や土木構造物に使えますか?

地盤条件などにより異なるため、直接お問い合わせください。

Q 事前の地盤調査は、どのような調査が必要ですか?

スウェーデン式サウンディング試験を標準としています。その他の試験方法についてはお問い合わせください。

Q どのような軟弱地盤でも適用できますか?

地中に空洞や、極端に軟弱な地層が存在する地盤では適用できない場合がございます。

Q 砕石杭の先端地盤の条件は?

エコジオは、支持杭ではないため強固な支持層を必要としません。たとえば、2m以深であればSS試験において75Kg自沈層でも設計可能な場合もあります。

詳しくは、最寄りのエコジオ工法協会会員企業、または工法協会事務局までお問い合わせください。

Q 支持層が深く、鋼管杭で5m以上必要です。このような地盤でも使えますか?

エコジオは、支持杭ではないので強固な支持層を必要としません。地盤の状況によっては、エコジオで5m以下の施工で可能な場合があります。

Q 公共工事に使用できますか?

国土交通省新技術情報システムに登録しており、公共工事へ使うことは可能です。

品質管理

Q オペレーターの熟練度により品質に差がでませんか?

エコジオは、施工管理装置のアラームによりオペレーターに操作を指示するため、初心者と熟練したオペレーターでの施工の品質に差はありません。

また、砕石の締固めを自動で行う「自動運転(業界初)」を使えば、さらに均一な品質の砕石杭の構築が可能です。

Q 施工した深度、使った砕石の量はわかりますか?

施工管理装置により、すべての杭で施工した深度、砕石の使用量を計測して記録しています。また、記録は専用サーバーへも保存されています。

Q 施工後に、強度を確認するための載荷試験を行わなくてもいいのでしょうか?

エコジオは、施工中に10㎝毎に締固めた圧力を計測しています。5.0mの砕石杭なら50回計測しています。また、これらはすべて施工管理装置で記録されています。

この記録により設計で求められている強度が確保されていることが確認できるため、確認試験は必要ありません。

Q 載荷試験を行うことはできるでしょうか?

載荷試験を行うことは可能です。ただし、一般的な住宅の現場で使用しているミニバックホー(5t程度)などを使って行う載荷荷重の小さい短期的な載荷試験では、砕石杭の深い部分の品質を確認することはできません。

Q 砕石杭の周囲の地盤を締固める効果はありますか?

実験により、締固め効果があることは確認しています。

液状化対策

Q エコジオ工法を液状化対策として利用できますか?

地盤条件にもよりますが、ドレーン工法として設計・施工を行うことは可能です。

Q 液状化対策の施工で、注意すべきことはありますか?

砕石杭をドレーン工法として利用する場合は、「ケーシングオーガーを使い、連続した砕石パイルを構築する」ことが必要です(「液状化対策工法設計・施工マニュアル(案)平成11年3月 建設省土木研究所」より)。

エコジオ工法は、ケーシングオーガー(EGケーシング)を使い穴の壁面の崩壊を防ぎ、連続した砕石パイルを構築することができます。

Q 確実に液状化を防止できますか?

現在、確実に防止できる技術は存在しないと思われます。ただし、砕石は以前からグラベルドレーン工法として大型の土木工事などで使われており、液状化抑制効果が確認されています。

地盤条件、設計方法にもよりますが、エコジオ工法もグラベルドレーン工法と同様にケーシングを使い連続した砕石パイルを構築するため、同様の効果を期待することはできます。

価格

Q 他の工法と比べ価格はどうでしょうか?

安くなったり、高くなったりします。それは、各工法はそれぞれの設計基準で設計するため、必要な杭深、本数が異なるためです。

Q 住宅の地盤改良で、他の工法よりも工事価格が安くなるケースを教えてほしいのですが。

地盤の状態、設計荷重、施工条件などによりますが、主には支持層が深い場合です。

土が出ない施工について

Q 土はどこへ行くのですか?

砕石の周囲の地盤へ圧縮されます。

Q どんな地盤でも施工できますか?

固い地盤などでは、使えない場合があります。

Q 土が出ないメリットは何ですか。

残土が出ないため、運搬処分などが必要なく、環境負荷を低減できます。

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